ごあいさつ

これまで主に都内で公認心理師・臨床心理士としてさまざまな方とお会いしてきました。
教育・医療・福祉と複数の職場で勤務してきましたが,就学までしか利用できない…在学中しか相談できない…というような「区切り」のある職場がほとんどでした。
また,療育の現場で働いていると「家族・親族が療育に反対している」というお声を聴くこともありました。
サポートが年齢で区切られたり,ネガティブなイメージによってそもそもサポートに繋がることができなかったりすることに歯がゆさを感じていました。
今回千葉県印西市に居を構えるにあたり,近隣で心理職として働ける場を探したところ,その少なさに驚きました。
例えば「いんざいこどもサポートガイド」(印西市地域自立支援協議会発行)に掲載されている印西市内の児童発達支援施設10か所に問い合わせたところ,心理職が在籍している施設は3か所のみ,心理職が療育を行っているところはそのうち1か所のみであることがわかりました(2025年10月現在)。そして市の教育センターの心理士は2025年度にようやく1名配置されたとのことです。
全体的に,このエリアで出会える心理士はほんのわずかと言えるでしょう。
以前から「療育を利用したいご家庭のハードルを下げられないか」「年齢で相談を区切らない場で働くことはできないか」という思いを持っていたこと,そして印西市民として根付いていくにあたり,印西市と周辺にお住まいの方々の利益になる働き方をしたいと思ったことから,この度自宅にて開業する運びとなりました。
公認心理師・臨床心理士による療育・相談(セラピー/カウンセリング)を,千葉県印西市にてご提供してまいります。お子様から大人の方まで,お一人お一人の心の中で何が起きているのか,じっくり考えることを大切にお会いしていきたいと考えています。どうぞよろしくお願いします。
心理・発達相談室つぼみ
坂内 理香
セラピストが大切にしていること
療育の現場ではしばしば「心理の療育って何をするんですか?」と尋ねられることがあります。そういう時に,どう説明したら良いか…と考えることがあります。「言語理解や認知面を伸ばす」?「ルールを守って遊べるように支援する」?確かにそれもそうなのですが,もっと根っこに大事にしたいことって?と私なりに考えると,【関係性の支援】ではないかと思います。要求や拒否など自分の気持ちを適切に伝えられること,楽しさや悔しい気持ちを相手と共有すること,人や環境に対して期待を持てること…そのような「人との繋がり」を経験できるようになるための土台として大切になるのが,言語や認知の力,世の中のルール理解などにあたるのではないでしょうか。
【関係性の支援】は療育に限らず,心理支援全般に言えることだとも思っています。高校生の方や保護者の方とお話していると,家族の中での育ちやこれまでの人との関わりが現在の対人関係のありように繋がっていると考えられることが少なくありません。相手との間に何が起きているか,それをどう捉えていくかを考えていくことで,それまでの関係パターンに気づくことができたり,新しい対処法を見つけることができたりします。
ただしそれにはつらさや痛みを伴うもので,一人で行うことは容易ではありません。心の中を見つめ,考えてみる。その作業に寄り沿ってくれる人がいれば,取り組んでみる勇気が少し出るかもしれません。一緒に心の中を見つめ一緒に考える作業そのものも【関係性の支援】であり,心理士の仕事の本質だと考えています。

1.個別療育・保護者面接
言葉や行動面など,発達に心配がある方のためのサポートです。
完全個別の療育と保護者面接がセットになっています。アセスメント面接から保護者の方のニーズを伺うと共にお子さんご本人の様子を拝見し,課題を探ります。個別の支援計画を立て,半年ごとに振り返りながら進めていきます。
療育内容はお子さんによってさまざまですが,未就学のお子さんは,関係性の支援をベースにしながら絵カード,絵本,ミニチュア,アナログゲーム,プリントなどを使用し,言葉,数,色や形などの理解を深めながらやりとりの力を伸ばしていきます。
小学生以上のお子さんは,読み書き・算数などの学習支援を通して学校生活の送りにくさをフォローします。
療育中は保護者の方に同席していただくことを基本とし,療育後は振り返りと相談等の保護者面接を行います。
今現在のお子さんの姿のみを見るのではなく,妊娠期からつぼみに繋がるに至るまでどのようにお育ちになってきたかというプロセスも大切にお会いしていきます。

2.お子さんと遊びながらお話・相談
発達の心配がある方もそうでない方もご利用いただけます。
「わが子のこの様子は心理士の人から見たらどうなの…?」「相談とまではいかないけれど,ちょっと話を聞いてほしい」…という方のためのサポートです。低年齢(0~2歳くらい)のお子さんと保護者の方を想定しており,お子さんの成長に合わせて療育やプレイセラピー,または保護者の方のカウンセリングに移行する可能性があります。
セラピストがお子さんに合った遊び・おもちゃを設定し,セラピストが遊びながら,あるいはお子さんの遊びを見守りながら保護者の方とお話ししていきます。お子さんの遊びからお子さんの思いを汲み,保護者の方と共有することもあります。
私自身が子育てをする中で,「子どもの発達の知識があるはずなのに,こんなにもわからず,こんなにもしんどいものなのか…」と思ったことがこのサポートを考えるきっかけになりました。専門職でも子育てが大変ということは,そうでない方はもっと「???」が多いのでは…と想像します。遊びを通して,一緒にお子さんの育ちを味わいましょう。いろいろ身構えずしゃべりましょう。そんなゆるやかなサポートです。

3.心理療法(プレイセラピー/カウンセリング)
心がもやもやする,学校に足が向きにくい,気持ちのコントロールがうまくいかない,自分の生き方について考えてみたい…など,個別療育と保護者面接では本質にアプローチしづらい不調や悩みがある方のためのサポートです。
お子さんご本人には,年齢や発達状況に応じてプレイセラピーもしくはカウンセリングを,保護者の方にはカウンセリングをご提供します。
ご自身の気持ちに気づき,気持ちを言語化することを通して,自分自身を理解するお手伝いをしていきます。セラピストと一対一での入室が原則となります。

今後考えていること
クライエントの皆様が増えてきた段階で,保護者の方同士が繋がれるツールや場を提供することを検討しています。
具体的には,テーマごとに保護者の方からのコメントをお寄せいただく方式のおたよりの発行,少人数での座談会などです。
個別の療育や遊びは保護者の方同士が繋がりにくいというデメリットがあるため,そのような形でカバーしていけたらと考えています。
